光触媒の正体である『酸化チタン』が化学反応を起こすことで様々なメリットがある事はご理解頂けたと思います。
化学反応を起こした際に人体への悪影響はないのでしょうか?
このページでは、光触媒の安全性についてご説明していきたいと思います。
光触媒は危険ではないの?
毎日の生活の中で、私たちは無意識のうちに酸化チタンを口にしたり触れたりする機会が多くあります。
と言いますのは、酸化チタンはアイスクリームやホワイトチョコレート、ガム などに白色の着色料(食品添加物)として使用されているのです。
また、歯磨き粉や化粧品などの白色着色料にも使用されています。
安全性という点で質問を受けることがありますが、酸化チタンは私たちの体内に入っても蓄積されることはありません。
また、毒性やアレルギーなどの報告もなく、無害であると言われています。
光触媒は、光(紫外線等)と反応することで生成される活性酸素の働きによって有機物(ニオイ、細菌、ウイルス、化学物質など)を分解しますが、もし摂取したとしても体内で活性酸素が発生することはありません。
試験結果
弊社が施工時に使用している光触媒の安全性能試験結果です。
急性経口毒性試験
- 試験実施機関 - 一般財団法人 日本食品分析センター
- 試験番号 - 第 15133220001-0101 号
- 試験実施日 - H28年1月20日
- 試験表題 - 雄ラットを用いる急性経口毒性試験
- 試験方法 及び 評価 - チタンテックスを検体として、雄ラットを用いる急性経口毒性試験(限度試験)を実施した。2000mg/kgの用量の検体を雄ラットに単回経口投与し、14日間観察を行った。その結果、観察期間中に異常 及び 死亡例は認められなかった。以上の事より、ラットを用いた単回傾向投与において、検体のLD値は雄では2000mg/kgを超えるため「毒性なし」範疇に入るものと評価する。
- 試験結果 - 毒性なし
皮膚一次刺激性試験
- 試験実施機関 - 一般財団法人 日本食品分析センター
- 試験番号 - 第 16038206001-0101 号
- 試験実施日 - H28年5月19日
- 試験表題 - ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験
- 試験方法 及び 評価 - チタンテックスを検体として、OECD Guideline for Testing of Chemicals404(2015)に準拠し、ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験を実施した。検体をウサギ3匹の無傷 及び 有傷皮膚に4時間鎖適適応した。その結果、除去後1時間に全例で紅斑が見られたが、48時間までに消失した。ISO 10993-10 Biological evaluation of medical devices-part 10(2010)に従って求めた一次刺激性インデックス(P・I・I)は0.2となる。以上の事からより、ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験において、検体は「無刺激性」範疇に入るものと評価する。
- 試験結果 - 無刺激性
まとめ
光触媒の正体の酸化チタンはアイス・ホワイトチョコ・ガム・歯磨き粉・化粧品など生活の身近なものに使用されている
酸化チタンが体内に入ったとしても蓄積されることはなく、無害
酸化チタンが体内に入っても光触媒反応は起こらない為、活性炭素の発生もない
一般社団法人 日本食品分析センターの試験結果で毒性無し・無刺激性と判断